新媚薬エド(女子高校生編・前編)


1.プロローグ

これは私が高校生の時、学校を休んで友人の里美と京都に旅行に行ったときの写真です。紅葉が見事ですね。

京都への旅行で、私は里美から衝撃的な告白を聞かされました。 これまでも、彼女の家庭教師との濃厚なセックスの話は聞かされていたのですが、 とうとう妊娠してしまったというのです。京都への旅行は実は中絶するためだというのです。 実は私はバージンでしたから、彼女の話は本当に遠い世界の物語に思えました。 そして、ちょっぴりジェラシーみたいな感情を持ってしまったのも事実です。

このとき、私の中の隠れた欲望が、私と<彼>との接点に繋がってしまったのかもしれません。

2.彼との出会い

私の通う高校は、地方のいわゆる進学校といわれるところで、無味乾燥した<お勉強>が毎日の日課でした。 そんな頃、<彼>が化学の臨時講師としてやってきたのです。 はじめて<彼>を見たとき、ざらりとした湿った胸騒ぎがしたのを今でも鮮明に覚えています。
<彼>が繰り広げる化学の授業はとても奇妙なもので、さまざまな薬品を使ったちょっと危険な実験が、 私たちの心を捕らえて離さないようになりました。

そして、いろいろなうわさ話が<彼>の周辺から持ち上がり始めたのです。



≪AD3047<エド>の初期実験結果報告書1≫
今日は朝からどんよりとした天候で、気分は最悪に近かった。しかし、ラットの実験系では極めて興味深い現象が観察された。 副腎髄質から抽出されたAD3047(通称エド)の薬理作用に、性差が明らかに認められたのだ。
<エド>は雄同士・雌同士で飼育されたラット飼育器内で投与された場合、雌の嗅覚が多少過敏になる以外、 ほとんど何の変化も示さなかったのだが、雄雌を混合した飼育器内で投与されると、 雌に性的な興奮性が過剰発現し、雄との交尾を常に求めるようになったのである。 また、この<エド>の薬理作用は極めて微量で発現し、 それこそ空気中に塵として存在するミクロの単位でも効果を有することも判明したのである。


3.人体実験レポート(メスの反応)

<彼>の風貌はぱっとしないものだったのですが、<彼>には多くの崇拝者が現れました。 私もその中の一人だったのですが、何故、こんなに私は<彼>を求めるのか、 自分でもよくわからなかったのです。これが恋なのかしら、とも思いました。 でも、認めたくはなかったのですが、私の体が<彼>を求めている感じで、 寝ても覚めても<彼>のことが頭から離れず、<彼>が欲しくて欲しくてたまらなかったのです。

放課後の理科室は、薬品のほのかな香りで、少しめまいがしました。 私の友人の里美が<彼>に呼び出され、その後連絡が取れなくなってから3日がたっていました。 その時の私は、自分がどんなに卑怯だったか知っていました。
<彼>に里美のことを詰問する振りをしながら、何故、私を選んでくれなかったのかと<彼>に詰め寄っているようなものでした。 <彼>が私に何を要求しても、そのすべてを受け入れる用意はあったのだと思います。


≪AD3047<エド>の初期実験結果報告書2≫
いよいよAD3047(エド)の人体実験の日がやってきた。 まずは、メスへの単独投与による反応を確認することとし、J女子高校の生徒10名に対して、それぞれ100μl噴霧投与を行った。
予想されたとおり、噴霧投与後15分で各人の嗅覚が鋭敏となり、特に自分の発する臭いが気になりだしたようである。 その中でも2名の生徒は嘔吐反応を示し、保健室への搬送を余儀なくされた。2名とも生理中であり、 自分の血液が発する臭いに耐えられなかったようである。
効果持続時間は約72時間であり、96時間後にはすべての女子生徒が正常反応を取り戻した。 特質すべきことは、この噴霧によるエド投与法は、少なくとも現時点において誰にも気付かれずに行えたということか。


<彼>は私のすべてを知っているかのように、嫌らしい笑いを浮かべて私を見下していました。 「俺に何をして欲しいんだ?」<彼>は私の顔を覗き込むようにして言ったのです。 私はもう何がなんだかわからない状態で、里美のことなどすべて忘れてしまっていました。 <彼>に命ぜられるまま、<彼>が私に望むことをすべてしました。「 里美と比べると随分と初心なんだな」<彼>の嘲るような笑い声が私の心を深く傷つけ、 それでも私は<彼>に従わずにはいられなかったのでした。

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