新媚薬エド(婦警編・前編)
1.次の獲物

いつものように気だるい一日が、目覚まし時計の音とともに始まろうとしていた。
生理が始まると気分がブルーになるだけでなく、貧血のために本当に体が動かなくなるのだ。
中学の頃から一層ひどくなる下り物は小野寺優子の憂鬱の種だったが、今日はまた特別つらく感じられた。
「こんな日に外回りなんて」優子は軽くため息をつくと、しぶしぶ洗顔をし、
いつもより濃い目のファウンデーションで目の下のくまを隠し、着慣れた制服を身にまとった。
AD3047<通称エド>はミクロの単位で効果を有する、副腎髄質から抽出された生理活性物質である。
メスの嗅覚に主に作用するが、オスに対する効果はほとんど認められない。
特質すべきは、その媚薬としての作用である。オス・メス同時にAD3047<エド>が投与されると、
<エド>を投与されたオスの精子・生殖器に対するメスの性的興奮性が過剰発現するのだ。
<エド>の効果持続時間は約72時間。ややもすると、過剰投与となりがちな<エド>だが、
更にオスの精液内に溶出した<エド>がメスの体内に取り込まれると、性的興奮は安全域を軽く凌駕し、
精神障害をきたすというやっかいな一面を持つ代物だ。
孝明は、すでに<エド>の人体実験を女子高校生に対して行い、
数人の女子生徒を廃人にしてしまうという犯罪を犯していたが、
その後も<エド>の使用を諦めた気配は微塵も感じられなかった。
ラットの実験系も常に継続中であり、新たな使用法を模索していた。

孝明は軽く舌打ちしながら、年代物の愛車トヨタカムリを歩道近くに止めた。
「全く今日はついてない」パトカーの警告灯は真っ赤に回転し、周囲に迷惑なまばゆい光線を振りまいている。
耳障りなサイレンはようやく止まったが、それは観念したか、という最後通牒を意味していた。
しかし、天はどうやらこの犯罪者を愛してくれているようだ。
パトカーから降りて来た若い婦警の魅惑的な髪が、サイドミラーの中でふわりと風に舞った。

小野寺優子は、PCの端末を叩きながら、猛烈な吐き気を催していた。
股間から漂う下り物の淫靡な香りは、優子の鼻腔を強烈に刺激し、
目の前の風采の上がらない男もきっと気付いているに違いなかった。
優子はまっすぐ立っていることも出来なくなり、とうとう男にしがみつくようにしゃがみこんでしまった。
「ごめんなさい。もう、行っていいわ」優子は男にそう伝えるのが精一杯で、
冷や汗が体中から噴出し、意識を保つのも精一杯といった状態だった。
「婦警さん。生理中なんですね」男はそう言うと、嫌らしい笑いを浮かべた。
「美人で、いい体をした婦警か。あそこのしまり具合なんかもきっとすごいんだろうな」
男は舌なめずりをして、優子の両脇に手をかけ、体を支えながらつぶやいた。「予定変更して、いただいちゃおうかな」
2.欲情する体
AD3047<通称エド>の効果を相殺する物質を早急に開発する必要があった。
精液さへ体内に吸収させなければ、取合えず、メスの精神障害を来たす心配はなかったのだが、
メスはその精液を求めて止まなかったからだ。
床に飛び散る汗や精液の残骸を一心不乱に嘗め回すメスの淫乱ぶりは、
観賞するには十分だったが、その程度の体液ではメスを満足させるには不十分だった。
孝明は婦警の後ろ手に手錠をはめ、体の自由を奪ってから、嘗め回すように婦警の肢体をながめた。
実に厭らしい体つきのメスだ。白いワイシャツの下にはライトブルーのブラジャーが透けて見える。
「何をして欲しいんだ」孝明は婦警のあごを指で持ち上げながら囁いた。
答えは判りきっているのだが、今回のメスは生理中であり、今までと状況が若干違う。
エドの効果を完璧にするためのデータは多いに越したことはない。
優子は激しい欲情に我を忘れんばかりだった。
股間から染み出る血液の淫靡な臭いは相変わらず優子の鼻腔を刺激していたが、
目の前の男が発する強力な性的刺激はそれ以上に抗いがたいものだった。
すぐにでも男の股間にむしゃぶりつきたい衝動をかろうじて抑えると、
優子は男の機嫌を伺うように甘えた声をだした。「何でもしてあげるわ」
その途端、男の平手が優子の白く滑らかな左頬に打ち下ろされた。
男はさらに優子の頭を靴底で床に押し付けながら、「言うとおりに何でもします、だろ」と嘲笑った。
男は優子の髪を荒々しく鷲掴みにすると、さあ舐めろと、ふにゃふにゃのペニスを優子の口に無理やり挿入した。
優子の口の中で男のペニスは固く膨張し、優子ののど奥深くに突き刺さった。
ねばねばした唾液が優子の口から溢れ出し、優子の制服を汚していく。

「付き合ってる男とかいるんだろ」優子は大量の熱いザーメンを飲み込んでいる最中だったが、
男のペニスを未だモノ欲しそうに凝視していた。
実は、優子には来月結婚を約束しているフィアンセがいたのだが、優子は男の質問に答えられなかった。
フィアンセは優子をこんなに乱れさせることは決して出来ないだろう。
何故かはわからないけれど、優子の体はこの男から離れることは絶対に出来ないことを知っていた。

「明日17時。この住所にフィアンセを連れて来い」
髪・着衣とも乱れに乱れ床に転がった婦警を、孝明の股下に眺めながら言った。
婦警はうれしそうに口を大きく開け、孝明のペニスからほとばしる小便を飲み干す努力をしている。
「制服で来るんだぞ」吐き捨てる様にそう言い残すと、孝明は婦警を残して去っていった。
婦警は恍惚状態となり、床にしゃがみこんだまま立ち上がる気配もない。汚れた制服が、小刻みに震えていた。
Menu Next page